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失敗しない住宅設計のためのポイント2~巨大地震に負けない構造を作る

2024.09.03

こんにちは。
アルボスの古谷です。

仙台は、少し車を走らせるとフルーツ王国の山形があるという恵まれた立地です。
今年はさくらんぼが不作だそうで、暑さ対策でスイカを食べたりしていますが、今は桃が美味しいですね。
桃といえば、堅いのが好きか、柔らかいのが好きか、という話題に大体なります。
ちなみに私は柔らかい桃が好きです。

さて、前回から家づくりにおける『失敗しない住宅設計のためのポイント』を
ご紹介させて頂いています。
第2回目のテーマは『巨大地震に負けない構造を作る』です。

木構造

ずっと変わらないスケルトン

失敗しない一番のポイントは、「強いスケルトン変化に対応できるインフィルを作ること」です。
目指すのは、大地震が起きた時に命を守るだけでなく、そのまま住み続けられる家です。
だからといって壁をやたらに増やして頑丈にしてしまうと、将来的に家族構成が変わった時など間取りを変えることができません。
生活様式に合わせて変化するインフィルでなくてはならないのです。
強いスケルトンのために、強い家のかたちにすること=バランスの取れたかたちにすることが大切です。

バランスの良いかたち

間取りから考えると複雑な形状になって強度が下がりコストもかかります。
そうではなく、構造から考えることでシンプルな形状になり、その結果強度が上がりコストも抑えられるのです。
間取りからでなく構造から考える

2階建てでも構造計算を

特例により構造計算書が必要なのは3階建て以上の建物ですが、2階建てでも構造計算書をお付けします。
適正な構造計算によって、材料コストを抑えることができます。
3通りの計算方法と強度ランク

◇強い基礎

基礎は上から建物にかかる荷重だけでなく、
地震を踏まえて下からの荷重も考えなくてはなりません。
上下からの荷重に強い基礎を作ります

◇コストをかけずに強い家をつくる

家を支える柱や梁は大きな部材となり、高い費用がかかりますが、構造計算に基づいた無駄のない設計をすることで不必要に頑丈な部材とする必要がなくなるのです。
強い基礎・無駄のない設計

アルボスの家は「強くて賢い、おしゃれな木の家」を目指しております。
お客様の暮らしに寄り添う住まいづくりのお役に少しでも立てれば嬉しいです。

次回は「設計デザイナーによるこだわりの間取り作り」についてです。

この記事を書いた人
古谷 一彦(ふるや かずひこ)
企画・営業

二級建築士