住まいの快適さ 木の床材について
こんにちは。
アルボスの古谷です。
今年の梅雨入りは遅いですね。
仙台では気温の高い日も多く、紫陽花の開花時期も平年より早まっているようです。
雨音を聞きながら読書など、この季節ならではの日々の楽しみを取り入れたいと思います。
さて、前回は『住まいの快適さ』をテーマに『木材』の良さについてお話させて頂きました。
今日は、住まいの中で触れる機会の多い『床材』をテーマに床材の種類についてもご紹介させて頂ければと思います。
そもそも住まいの床材としては様々な材料が考えられるわけですが、例えば「コンクリートの床」と「木の床」とでは、「木の床」の方が温かみを感じます。
なぜ温かみを感じるのかというと、木は熱伝導性が低いからです。
同じ断熱性能・同じ室温の家であっても、コンクリートより木の床の方が熱を奪われることがなく快適に過ごすことができます。
木の床材といっても様々で、無垢材から比較的安価なシート材まで価格帯も様々です。
ここで、木の床材の種類についてご紹介させて頂きます。
– 無垢(むく)
– 挽板(ひきいた)
– 突板(つきいた)
– シート
上から表面材の分厚い順になります。
「無垢」は熱伝導率が低く温かみを最も感じやすく、凹みなどのメンテナンスも可能で何よりその本物の風合いを日々感じられる贅沢な床材です。
「挽板」は基材に合板を用いている分、凹みの補修はできないですが、本物の木の風合いや温かみを感じることができます。
「突板」は表面に木材を薄くスライスしたシートを貼っていて、本物の木の風合いを感じられます。
基材はMDFと合板により成り、MDFが硬質なのである程度凹みに強いものの、シートを破くような凹みは補修ができません。
「シート」は表面に化粧シートを貼り、基材は「突板」と同様でMDFと合板により構成されています。温かみは感じられません。
最近のシート材は、印刷技術が向上して意匠性の高い商品や、木目の立体感を出したような本物に見間違うような商品も多く登場しています。
そうはいっても毎日触れるものだからこそ、温かみの感じられる「本物」の自然素材を取り入れたいものですね。
ご自宅の床材ご検討の際、参考にしていただければ幸いです。
二級建築士
-
2024.10.29
失敗しない住宅設計のためのポイント6~魅力的な標準仕様 -
2024.10.17
失敗しない住宅設計のためのポイント5~建てる前に建てる -
2024.09.30
失敗しない住宅設計のためのポイント4~家の性能を考える -
2024.09.13
失敗しない住宅設計のためのポイント3~設計デザイナーによる こだわりの間取り作り -
2024.09.03
失敗しない住宅設計のためのポイント2~巨大地震に負けない構造を作る -
2024.08.06
失敗しない住宅設計のためのポイント~敷地を最大限に生かす -
2024.07.24
在宅ワークスペースのあるお住まい その2 -
2024.07.19
在宅ワークスペースのあるお住まい -
2024.06.25
狭小住宅 住まいの工夫 -
2024.05.28
快適な住まい 木材の良さ
最新記事
- 10月29日 失敗しない住宅設計のためのポイント6~魅力的な標準仕様
- 10月17日 失敗しない住宅設計のためのポイント5~建てる前に建てる
- 09月30日 失敗しない住宅設計のためのポイント4~家の性能を考える
- 09月13日 失敗しない住宅設計のためのポイント3~設計デザイナーによる こだわりの間取り作り
- 09月03日 失敗しない住宅設計のためのポイント2~巨大地震に負けない構造を作る