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住まいの快適さ 木の床材について

2024.06.17

こんにちは。
アルボスの古谷です。

今年の梅雨入りは遅いですね。
仙台では気温の高い日も多く、紫陽花の開花時期も平年より早まっているようです。
雨音を聞きながら読書など、この季節ならではの日々の楽しみを取り入れたいと思います。

さて、前回は『住まいの快適さ』をテーマに『木材』の良さについてお話させて頂きました。
今日は、住まいの中で触れる機会の多い『床材』をテーマに床材の種類についてもご紹介させて頂ければと思います。

そもそも住まいの床材としては様々な材料が考えられるわけですが、例えば「コンクリートの床」と「木の床」とでは、「木の床」の方が温かみを感じます。
なぜ温かみを感じるのかというと、木は熱伝導性が低いからです。
同じ断熱性能・同じ室温の家であっても、コンクリートより木の床の方が熱を奪われることがなく快適に過ごすことができます。

寒い冬でもヒヤッとしない

木の床材といっても様々で、無垢材から比較的安価なシート材まで価格帯も様々です。

ここで、木の床材の種類についてご紹介させて頂きます。

床材の種類

クリックすると大きい画像が見られます

– 無垢(むく)
– 挽板(ひきいた)
– 突板(つきいた)
– シート

上から表面材の分厚い順になります。

「無垢」は熱伝導率が低く温かみを最も感じやすく、凹みなどのメンテナンスも可能で何よりその本物の風合いを日々感じられる贅沢な床材です。
「挽板」は基材に合板を用いている分、凹みの補修はできないですが、本物の木の風合いや温かみを感じることができます。
「突板」は表面に木材を薄くスライスしたシートを貼っていて、本物の木の風合いを感じられます。
基材はMDFと合板により成り、MDFが硬質なのである程度凹みに強いものの、シートを破くような凹みは補修ができません。
「シート」は表面に化粧シートを貼り、基材は「突板」と同様でMDFと合板により構成されています。温かみは感じられません。

最近のシート材は、印刷技術が向上して意匠性の高い商品や、木目の立体感を出したような本物に見間違うような商品も多く登場しています。
そうはいっても毎日触れるものだからこそ、温かみの感じられる「本物」の自然素材を取り入れたいものですね。

ご自宅の床材ご検討の際、参考にしていただければ幸いです。

この記事を書いた人
古谷 一彦(ふるや かずひこ)
企画・営業

二級建築士